2010-02-01から1ヶ月間の記事一覧

フーコー・ブッダ・グッドマン (5)

超越論的記号理論としての世界制作論 グッドマンの世界制作論が駆動するための重要な理論的機関として、記号の「指示理論」(theory of reference)がある。これは他に類例のないグッドマン独自の業績であり、現代における認識論哲学にグッドマンが確乎たる…

フーコー・ブッダ・グッドマン (4)

グッドマンの「世界制作論」はヴァージョンの複数性を果敢に認めている。この意味で、彼の見地は、多元主義(複数主義)(pluralism)と呼ばれる。しかしながら、この複数主義(ただ一つのこの世界(the world)だけがあるのではなく、複数の、ことによると…