2008-01-01から1ヶ月間の記事一覧

記号系としての絵画の生成 (4)

ヴァイツゼッカーの医学的人間学 メルロ=ポンティの形而上学がゆたかで煌びやかな比喩で彩られていることは否みがたい。ある読者はこの比喩の過剰に当惑するが、別の読者には、これらが字義性には還元しえない必然的比喩のように映る。 この種のアンビバレン…

記号系としての絵画の生成 (3)

としての可逆性 という観念が主客の二元性を「前提している」がゆえに、旧来の形而上学を克服しえていない、という批判には、たしかにもっともらしい側面がある。なるほど、ある特定の観念を差し出すとき、それが別の観念を前提していることがしばしばある。…