2011-02-01から1ヶ月間の記事一覧

言語の実像をつくり直す

――レトリック探究が哲学の現在の営みにとってどうして重要なのか―― 草稿『日本認知言語学会論文集』に掲載予定1 伝統的言語学はレトリックを扱えない ここで私たちがおこなう予定でいるのは、〈言語の意味〉の観点から、旧来の言語観を問い質すことをつうじ…

臨床的眼ざしの誕生――医療の記号論

〔本稿はかつての草稿に推敲を加えた改定版である。〕記号学/記号論の構想はをとりこめるか 医療という社会的実践そのものが、パースのいう意味での記号過程(semiosis)にほかならない。この認識を多くの人はまだ共有してはいないようにみえる。たとえば緩…