2010-01-01から1ヶ月間の記事一覧

フーコー・ブッダ・グッドマン (3)

グッドマンの「世界制作論」はフーコーの哲学――一口で全体のイメージにそぐう名称を思いつかないが、ひとまず「知の考古学=系譜学」と呼ぶことにしよう――と多くの共通点をそなえている。 グッドマンによれば、ある主題は、存在論的かかわりにおいて異なる、…

フーコー・ブッダ・グッドマン (2)

グッドマンは、「世界制作論」という自らの哲学的構想が、近代哲学の主流をなすことを高らかに宣言しているが、同時にこの構想が〈記号主義〉を機軸として構築されたことも明確に謳っている。 ……私は本書〔『世界制作の方法』〕が近代哲学の主流に属すると考…