へのひとつのmutantをめざして

namdoog2006-03-18

 きっかけは何でもいい。以前からブログを立ち上げようとはおもっていた。 
私生活をさらしておのれを顕示するのは趣味ではないし、匿名をいいことに他者の言説に与太めいた批判をたれながすなど傍目ながらウンザリする。
 書く動機ははっきりしている。すこしばかり年季をいれて本など読んできた自分自身の職業生活のよどみ――そこに攪乱を持ち込みたいのだ。

 梅田望男『ウッブ進化論』に読み取れるヴァーチャル世界への楽観的構えは、インターネットに対する悲観論がかずあるなかでは新鮮だった。グーグルを一方的にもちあげるのではなく、現状のありのままの確認のうえにたった評価は妥当なもののようにおもえる。はじめは正直眉につばをつけつつ読み進めたのだが、読了したときには半ば説得されていた。たしかにWeb ver.2がありうるかもしれない、ということだ。

 ブログをものするに際して、この<はてなダイアリ>を場所として選んだのはこの読書体験のせいである。ともあれ(最も広義における)現実のなかから(最も広義における)問題を掘り当てたそのつど、個人的なレポートを記すことにしよう。

 ささやかな船出のさきになにが待ち構えているか、だれもしらない。

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